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狼たちの午後  Dog Day Afternoon

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アル・パチーノという役者は、演技は大袈裟だが、それはそれで味わい深い印象を残す個性的な役者である。ゴッドファーザー、セント・オブ・ウーマン、ヒートなどが好きな出演作だが、いずれも複雑な人格を持った人物像を表現するのが実に巧い。

本作では、実際にあった銀行強盗事件を描いているが、ここでの演技もすばらしい。同時に、早世したジョン・カザールの神経質な相方役の演技も印象的だ。ジョン・カザールは、ゴッド・ファーザー、ディア・ハンターなどにも出演しており、パチーノやデニーロとの相性が良い。早世したのは残念である。

本作を初めて見たのは、かなり昔、深夜にテレビ放送していたのを見たのが最初だったと記憶している。後半で主役の個人的な側面がさらけ出され、こちらはちょっと気分が悪くなるが、パチーノとカザールのコンビネーション、パチーノの人質とのやり取りなどでは、一人ひとりの心理を丁寧に描写しており、それが作品としての奥行き、味わい深さを出している。

それにしても、「狼たちの午後」という邦題、なんとかなりませんかね。Dog Day Afternoonという原題は、犬とも狼とも何の関係もありません。dog dayというのは、盛夏、真夏、という意味なんですね。このタイトルの雰囲気は、銀行内で犯人や人質が汗だくになって、どんどん消耗していく様子からもリアルに伝わってくる。

dog dayと言われても、ネイティブは犬も狼も想像しないでしょう。それは、われわれ日本人が猫舌、と言われても、頭の中に猫の顔が浮かんでこないのと同じです。そのくらいdog dayと、dogは概念の違う言葉です。こういう邦題は、どうしても気になります・・・。

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フィクサー   Michael Clayton

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原題は”Machael Clayton”と主人公の名前を使い、邦題はフィクサー(fixer)と主人公の職業の俗称を使っている。フィクサーは仲介役という意味もあるが、ここでは弁護士の中でも、証拠を消したり捏造する汚れ仕事専門の「もみ消し屋」といったところ。

フィクサーのクレイトンは、自身ももみ消し仕事をやるが、ある大きなスキャンダルの中に放り込まれ、自身が「もみ消し」の対象となる。ジョージ・クルーニーが、仕事面だけでなく、個人的にも家庭問題や金銭問題で首が回らないちょっとダメ男なフィクサーを好演。

農薬企業の女性法務部長や、精神疾患を抱えた企業法務弁護士など、軸になる脇役の人間性も一癖ある人ばかり。緊張感一辺倒のサスペンスではなく、さりげないコメディタッチも隠された作品。監督は、ボーン・シリーズの全三作の脚本を書いたトム・ギルロイ。これが初監督作品のようです。

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アメリカン・ギャングスター   American Gangster

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1970年代に実在した伝説のギャング、フランク・ルーカスをデンゼル・ワシントンが演じる犯罪サスペンス。ルーカルを追う刑事をラッセル・クロウが演じる。監督はリドリー・スコット。この陣容で外れることはあり得ない。

警察組織の腐敗、人種対立、ドラッグの浸透など、アメリカ社会の病巣を正直に描いている。舞台となったマンハッタンのハーレム地区は、当時は部外者が入れないほどの犯罪多発地区だったが、いまでは開発も進み、クリントン元大統領が事務所を構えるなど、様相が一変した。

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