月別アーカイブ: 2010年9月

マラソン・マン  Marathon Man

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ニューヨークのセントラルパークの周りを毎日マラソンしている大学院生ベイブ(ダスティン・ホフマン)。そこに、ナチス残党のゼル(ローレンス・オリビエ)の魔の手が迫る。

ベイブとゼルの間には、一見なんの接点もないのだが、ベイブの兄ドク(ロイ・シャイダー)がある闇の仕事に関与していたため、ゼルに執拗に追われることになり、ついに…。

有名な歯医者のシーンが、とにかく怖い(痛い)。”Is it safe?”と、繰り返し聞きながら、ゼルはベイブの歯に歯科用電動ドリルを突き立てる。映画史上に残る怖い、痛いシーンだと思う。

ホラー的な見た目の怖さではなく、心理的な恐怖を煽る正統派で王道のサスペンス。ロイ・シャイダー、ウィリアム・ディベイン、マルト・ケラーといった名優が脇を固める味わい深い秀作。

イングロリアス・バスターズ  Inglourious Basters

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第二次世界大戦時のドイツ占領下のフランス、イングロリアス・バスターズというレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる米軍特殊部隊が、ドイツ将校を次々と抹殺していた。そこへナチス親衛隊SSのランダ親衛隊大佐が現れ…。

本作で光っているのは、やはりランダ親衛隊大佐を演じるクリストフ・ヴァルツ。数カ国を操りながら、その語学力でもって、巧みに尋問相手の嘘を暴いて追い詰める。

ヴァルツは、アカデミー賞を受賞したほか、カンヌ、ゴールデングローブも総なめにした。アカデミー賞の授賞式では、タランティーノにしきりに感謝していた。

しかし、タランティーノというのは、バイオレンス・シーンを撮らせたらピカイチというのが、本作を見てもわかる。バイオレンス自体は、痛そうだし、苦手だが、その描き方がスーパードライで秀逸。