ウォール街   Wall Street

ウォール街 (特別編) [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-12-23)
売り上げランキング: 2374


ウォール街の中堅証券会社に勤務する若手ディーラー、バド(チャーリー・シーン)は、毎日まじめに営業攻勢を顧客にかけるも、努力が徒労に終わる無為な日々を送っていた。そこに、伝説の大物ディーラー、ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に接触するチャンスをつかむ。バドは危ない橋を渡りながらも、ゲッコーに取り入ることに成功し、将来がどんどん開けていくが…。

証券会社のディーリングルームには、前時代的な巨大モニターが並び、ディーラーはデカい携帯電話を片手に怒鳴り散らしている。証券取引所では、トレーダーが紙切れを片手に、注文を大声で確認し合っている。こういう光景は、もはやない。しかし、この映画には経済戦争の最先端の緊張感がリアルに漂っており、その本質は今も昔も変わらない。

圧巻なのは、ゲッコーが買収先企業の株主総会で行うスピーチの場面。「強欲は善であり、強欲は物事の本質をえぐり出す」など、市場原理で動く資本主義の本質を明確に語り、聴衆を圧倒する。ある意味、誤った見方だが、別の意味では正しいから、聞いている方は納得してしまう。

オリバー・ストーン監督、1987年の制作作品。当時のハリウッド映画は、戦争、恋愛、SFというのが大半を占めていたが、経済をテーマにした作品が出てきたことで人目を引いた。とくに同年10月には、歴史的なニューヨーク株式市場の大暴落(ブラック・マンデー)が起き、そういう意味でも注目を浴びた。続作が間もなく公開される。

ウォール街   Wall Street” に1件のフィードバックがあります

  1. KINOMANIE

    【映画】ウォール街

    1987年 アメリカ
    原題:WALL STREET
    監督:オリヴァー・ストーン
    脚本:スタンリー・ワイザー、オリヴァー・ストーン
    音楽:スチュワート・コープランド
    出演:マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン他…

コメントは停止中です。