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インサイド・マン  Inside Man

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白昼、ニューヨークのど真ん中で銀行強盗が発生。犯人グループは、多数の人質を取って、バスやジェット機を要求する。警察は人質の解放と投降を訴えるが、犯人グループは言うことを一切聞かない。しばらくして、事件は意外な展開で一気に解決。しかし、なぜかそこから銀行側の悪夢が始まった・・・。

監督はスパイク・リー、キャストにはデンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、ウイリアム・デフォー、クライブ・オーウェン、クリストファー・プラマーという豪華な布陣をしいているが、良い意味で濃厚な感じがしないのは、スパイクリーの手腕か。軽快に、アッサリと仕上がっている。

ラストはちょっと分かりにくいが、この映画を銀行強盗事件ではなく、ユダヤ人のナチス関係者に対する復讐劇としてみると、筋書きがクリアに見えてくるかもしれない。つまり、銀行強盗版「ミュンヘン」ということか・・・。

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トレーニング・デイ  Training Day

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麻薬捜査課に配属された新人ジェイク(イーサン・ホーク)は、着任初日、ベテラン捜査官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)に付いて、ロサンゼルスのダウンタウンの現場を回った。そこでは、想像を絶する実地訓練ともいえる「トレーニング」が待っていた。

現実は、映画やテレビで見るのと違う。世の中は複雑だ。理屈どおりには行かない。だから、本作で描かれているようなこともあるように思えてくる。たしかに誇張もあるし、極端なケースを取り扱っているが、ある意味で世の中の本質を描いている。

デンゼル・ワシントンは善人を演じることが多いが、ここでは悪玉を実に上手く演じている。ロケは、本物のギャングの支配下にある地域で行ったそうだ。たしかに、静かな不気味さが漂っている。真の「トレーニング」を受ける場として、文句なしか・・・。

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タイタンズを忘れない  Remember the Titans

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アメリカで、人種問題が法的・形式的に解決されたのは1960年代のことで、そんなに昔のことではない。ましてや実質的な意味では、アメリカで人種問題は未だ現在進行形の問題として捉えられており、オバマのような人が大統領になった今でも、すでに解決したなどと思っている人はおそらくいないだろう。

本作は、1970年代初頭に、人種間の融和を目指して、地域の教育政策の一環として、半ば強制的に白人と黒人の人種混合のアメリカン・フットボール・チームを創設し、そこに白人の監督を差し置く形で、黒人の監督を着任させたという実話に基づく作品である。チームが人種間の融和を目指す中で、小さな融和と対立を繰り返しながら、緩やかに大きな融和のうねりへと向かっていく様子が、丁寧に描かれている。

日本人の多くにとって、アメリカで白人と黒人が一緒にやっていくことがどれだけ大変なことか、あまりピンと来ないかもしれない。しかし、日本でも、在日の人や外国人に対する偏狭な考え方が、社会の一部に見られるように、こういう民族や人種の問題を克服するのは、時として困難なこともある。

ましてや、白人と黒人というのは、まず外見がはっきり違うし、歴史上のルーツとしても奴隷制度という大きな汚点がある。そういういことを考え合わせると、彼らが一緒にやっていくのは、想像以上に大変なことだということがよく分かる。本作は、その辺の大変さを丁寧に、正直に描きこんでいる。

誰でも、自分と大きく違う人を受け入れ、一緒にやっていくのは難しい。しかし、自分と違う人を認め、受け入れることは、自分が他者に受け入れてもらい、社会の中で孤立せず融和して生きていく上でも不可欠だ。

人種問題というのは、外見の違いが目に見えるから、ある意味分かりやすいが、自分と違う人を受け入れることは、人種の同異を問わず大事なことだと改めて感じました。

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アメリカン・ギャングスター   American Gangster

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1970年代に実在した伝説のギャング、フランク・ルーカスをデンゼル・ワシントンが演じる犯罪サスペンス。ルーカルを追う刑事をラッセル・クロウが演じる。監督はリドリー・スコット。この陣容で外れることはあり得ない。

警察組織の腐敗、人種対立、ドラッグの浸透など、アメリカ社会の病巣を正直に描いている。舞台となったマンハッタンのハーレム地区は、当時は部外者が入れないほどの犯罪多発地区だったが、いまでは開発も進み、クリントン元大統領が事務所を構えるなど、様相が一変した。

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