日別アーカイブ: 2009年6月8日

戦場のピアニスト   The Pianist

戦場のピアニスト [DVD]
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ナチスのホロコーストを、ユダヤ人の視点から描いた作品は数多くあるが、この作品は実話をベースにしている点、さらに主人公が音楽家だという点が個性的である。主人公シュピルマンの弾くショパンの旋律が、観終わった後も耳に残る。

最も印象的なのは、やはり最後の方でシュピルマンがドイツ軍将校に見つかり、その場でピアノを弾かされるシーン。将校は黙って静かに演奏を聴くが、その無言の心象表現が抜群に巧い。別れ際のシュピルマンとの会話も印象的だ。

映画は、ドイツ軍、というか、親衛隊の残酷さを鋭く描いている。同時に、ドイツ軍将校がシュピルマンの命を救ったという点も丁寧に描いている。この点は、たぶん原作も同じスタンスなのだろうと思うが、ナチス・ドイツ=悪党、というステレオ・タイプを克服している。

監督のロマン・ポランスキーは、ユダヤ系ポーランド人で、ゲットー暮らしの体験があり、さらに母親をアウシュビッツで亡くしている。そういう意味で、ポランスキーがナチス・ドイツというものを冷静に描いた点は、特に評価されて良いと思う。

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