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プライベート・ライアンのスタッフとキャストだったスティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが制作を主導、第二次世界大戦の欧州戦線を描いたテレビ映画。実話に多少の脚色を加えた内容。全10話で10時間以上の放映時間とかなり長いが、ぜんぶ通して観る価値はあった。
戦場に置かれた軍隊組織というのは、ある意味で組織管理(マネジメント)を学ぶ上での究極の教科書だ。組織の運営、上下関係、同僚との関係、部下の統率などなど、本作には組織を生き抜く上での様々なヒントも隠されている。
また、本作では、個人の精神状態が、その人の総合的なパフォーマンスに決定的に影響することも描かれているように思う。戦争のような肉体的な強さが何よりも求められる環境でさえ、精神状態が本人と周囲の人間関係に大きく影響することが示されている。
精神的に安定している人は、人間関係を良好に保ちながら、一定の成果を上げていくことができる。逆にそうでない人は、他の条件がすべて揃っていても、様々な問題に巻き込まれ、また問題を作り出してしまうことが少なくない。
あまり心理的な深読みはしたくないが、本作のテーマの一つは人間関係なのかもしれない。それは、本作のタイトルからも何となく読み取れる。

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