一時期、アポロ11号による月着陸は、すべてハリウッドの巨大スタジオで撮影されたヤラセだったという主張が、「物証」とともに声高に語られたことがあった。NASAに当時の様子を録画したオリジナル・フィルムが残っていなかったことも、こうした主張に信憑性を増し加える一因となった。
本作は、人類の火星着陸という大事業を、米政府の一部がいろいろな大人の事情から、ヤラセででっち上げざるを得なくなった状況を描いた力作。家族に危害を加えると脅されながらヤラセを強要される3人の宇宙飛行士、ヤラセに気づいて消される末端のNASAエンジニア、宇宙開発の予算削減を食い止めるために、黙々とヤラセを遂行するNASAのエリート幹部、何も知らないホワイトハウス等々…、様々な視点から事態が克明に描かれていく。
3人の宇宙飛行士たちは、目に見えない巨大な力にどんどん追いつめられ、押しつぶされていく。そこで最後に取った行動は…。DVDのジャケットは安っぽいSF映画のイメージで困りますが、映画作品としては骨太の政治ドラマ。名作です
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