メキシコからアメリカには膨大な量の麻薬が常にコンスタントに流れ込んでおり、アメリカ社会を根底まで蝕んでいる。本作は、この麻薬問題がもたらす底なしの絶望と、解決策を探るなかでの一縷の希望を描いたサスペンス・ヒューマン・ドラマ。
辣腕の裁判官、ウェイクフィールド(マイケル・ダグラス)は、その手腕を買われて、大統領から連邦政府の麻薬取締局の長官に指名される。現場を調べるうち、麻薬問題の解決には、アメリカ国内の需要を抑えるとともに、メキシコからの供給を抑える両面作戦を取る必要性を痛感する。しかし、家庭を省みず、仕事一筋に歩んできたウェイクフィールドは、自分の家庭がすでに崩壊しており、麻薬問題が他人事ではない事実に直面し…。
あのスティーブン・ソダーバーグの監督作品。メキシコとアメリカの両国の状況を交互に描きながらストーリーが進展していくが、メキシコの場面は黄色の色調で描き、アメリカの場面は青色の色調で描くなど、色調とトーンを使い分けて話を分かりやすくするとともに、メキシコの灼熱と、アメリカの冷淡さを微妙に伝える巧みな構成を取っている。
ベニチオ・デルトロがメキシコの麻薬取締官を好演。ほかにも、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アルバート・フィニー、ドン・チードル、ジェームズ・ブローリン、エリカ・クリステンセンなど、超豪華なフルキャストの陣容。ストーリー、キャスト、スタッフ、すべてが絶品。見て損はありません。
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