ワールド・オブ・ライズ   Body of Lies

ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2010-04-21)
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イラクを舞台に、CIA本部から戦闘作戦の指揮を執る上司(ラッセル・クロウ)と、現場で命を張る部下(レオナルド・ディカプリオ)の人間関係を軸に据えたスパイもの。

現場を熟知する部下の仕事を、上司が大局的視点から次々とブチ壊しにするという、世間ではよくある設定。上司も部下も、自分が正しい、オマエが間違っている、と心底信じ込んでいるところも、古今東西問わず永遠のテーマかもしれない。

スパイもので、組織の上下関係を軸にした作品としては、2001年の「スパイ・ゲーム」がある。タイトルはダサいが、中身は手堅い秀作。「スパイ・ゲーム」では、冷酷だが良識も併せ持つ上司、ロバートレッドフォードと、上司の冷酷さにイヤけを感じながら仕事を進める部下、ブラッド・ピットという取り合わせだった。

本作のラッセル・クロウは、冷酷さ、情の薄さがもっと前面に出ている。妙に器用なところや、言動の端々に情の薄さがリアルに滲み出ている。はっきり言うと、レッドフォードのように格好も良くないし、わざと中年太りの役作りをしているようで、こちらの方が世間一般の上司像としてはリアルかも。

実は、本作の監督のリドリー・スコットと、スパイゲームの監督のトニー・スコットは実の兄弟。両作とも、組織の中で矛盾に苦しむエージェントをビビッドに描いている点が共通している。

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